住所って？？　【住居表示】と【地番】の違い　｜　アール・イー・ビー

公開日：2022/08/06

更新日：2024/03/31

　お世話になっておりますm(__)m

　JR前橋駅前の不動産屋さんアール・イー・ビーの店長の加藤です！

　本日は珍しく不動産のお話になります（笑）

　弊社は賃貸メインの不動産屋さんになりますので、契約前に重要事項説明をさせて頂きますが、重要事項説明書の【建物の表示】欄において、

▼重要事項説明書▼

所在地	（住居表示）
	（登記簿）

　という項目があります。

　所在地？（住居表示）？（登記簿）？　家屋番号？

　一通り読み上げた後に、

　Ｑ．「住所はどちらですか？」　とよく訊かれますので、最近は訊かれる前に、

　Ａ．「住所は、住居表示の方です。」　と答えます。

　それなら、

　Ｑ．「登記簿って一体なんなの？」　と思われるかと思いますので、

　Ａ．「登記簿とは、不動産の物理的状況と権利関係を法的に記録した帳簿でして、土地と建物に分けられ、表題部と権利部(甲区と乙区)から成り立っています。」

▼土地の登記簿▼

▼建物の登記簿▼

　ちなみに、上図の重要事項説明書では、【Ⅰ　対象となる建物に直接関係する事項】になりますので、建物の登記簿の内容を記載させて頂きます。

　土地の登記簿を見ると、ようやく地番が出てきました！

　というわけで、表題の住居表示と地番の違いになります！

　まず、

　◇住居表示ですが、

　1962（昭和37）年以前は、土地登記簿に記載されている地番に基づいて、各建物を表示していたため、郵便の集配等で混乱が生じていた。
　そこで1962（昭和37）年に「住居表示に関する法律」が施行され、各建物を合理的に表示するために、各建物ごとに新しい番号（これを住居番号という）を付けることとなった。これによる建物の新しい表示の方法のことを「住居表示」と呼んでいる。

　つまり、住居表示は、普段我々が生活の中で使用している住所のことで、郵便物を出す場合などに使われています。

　尚、当然のことながら土地には住居表示はなく、建物を特定する為に利用されています。

　それに対して、

　◇地番ですが、

　土地登記簿の表題部に記載されている一筆の土地の番号のこと（不動産登記法第79条）。

　民有地には地番が付されているが、公有地は無番地であることが多い。

　※一筆の土地とは、

　土地登記簿において、一個の土地を指す単位を「筆」という。

　地番は、建物ではなく土地を特定する為に利用されいて、その地番の土地の上にある建物を特定する為に家屋番号があります。

　※家屋番号とは、

　不動産登記に当たって建物に付される番号。登記された建物を識別するための番号であって、不動産登記法に基づいて登記所が付す。建物の位置を示す住居表示とは異なるので、注意が必要である。

　家屋番号は、原則として建物の敷地の地番と同じ番号が付されるが、「◯番」というように番号のみが記され、地名は表示されていない。

　また、同じ地番に２つ以上の建物が登記された場合には、「◯番の◯」のように枝番号（支号）が付されている。

以上、　　（薄青色）で塗りつぶしの文字はathomeの不動産用語集からの引用になりますm(__)m

　つまり、地番は、法務局が定めた一個の土地の番号のこと　　で、建物に付された家屋番号とともに、上図の登記簿のような登記情報を取得することができます。

▼まとめると▼

	何？	目的	管轄	どこで調べるの？	どんな表記
地番	登記簿上の一筆の土地の番号	土地を特定し、物理的状況と権利関係を表す為	法務局	登記簿の【所在】	A市B町一丁目200番地3
家屋番号	登記簿上の建物の番号	建物を識別し、物理的状況と権利関係を表す為	法務局	登記簿の【家屋番号】	200番3
住居表示	住所	建物を特定する為郵便物を配達する為	市区町村	市区町村の住居表示台帳住宅地図	A市B町一丁目2番3号